光る海と太陽と俺の頭の記録
シルバーレインの伊丹貴信の日々を綴った不定期日記

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男三人、旅慕情

夏の青い空。
目に飛び込んでくるのは、眩しい木々の緑。
程よく熱い湯に体を沈めて、本当に、本当に心から呟いた。

「ああ…最ッ高~~」




時計の針を少し戻そう。
先ほどの呟きから遡ること約16時間半、前日23過ぎ。
場所は東京都台東区・上野、地下鉄湯島駅の1番出口。

上野中町通りの喧騒から一歩離れたその場所で、一人の男を待っていた。
待ち始めてから5分も経たない内に、見知った顔を見つけて笑顔で声をかける。
「バイトお疲れ。」
「お疲れさまーっす」

待ち人は酒蔵・冠士。



地下鉄湯島駅からほど近い某Bar’。

先ずは乾杯、冠士君が初見の人も居たので紹介。
そして雑談。
その中で冠士君が休みを取る日を1日間違え、今日ではなく明日にしてしまったとの事。
そこで俺は彼に持ちかけた。夏のビックサプライズ。

「なぁ冠士君」
「はい?」


「明日、草津温泉行かね?」

僕らの行き当たりばったりの旅はここから始まった。





翌日朝9時。
寝ぼけ眼の男三人、酒蔵・鬼瓦・伊丹は上野駅で高崎線に乗り一路群馬へ。
正直胃が重い、頭も若干痛い。
昨日も二日酔いだったので、今日は三日酔いか。
上野から高崎までは約2時間の電車旅。
新幹線という手もあるが、30分しか変わらないのに料金は2.5倍なので普通列車で。

高崎に到着後は鬼瓦君が車を取りに行き、それに乗っていざ草津へ。

ちなみに車中の会話で
「宿空いてるかねぇ?お盆だし。」
「微妙かもしんないっすねー」
「まぁ駄目なら駄目で日帰りで」

ちなみにこの時点で時刻は13時過ぎ。
少なくとも俺は、東京の人間が日帰りで草津は聞いたことが無い。
ついでに言うと、この無計画旅行の三人組はみな立派な成人男性。
アグレッシブとノリにも程がある。


鬼瓦君の運転と車で、国道と山道を走ること約2時間。
日本最大級の温泉街、草津に到着。本当に運転お疲れ様。
なんとか空いてた宿に荷物を置いて、先ずは有名な湯畑へ。

硫黄成分の強い温泉がたっぷり湧き出る湯畑は、絶景ではあるが正直かなり硫黄臭い。
「卵の腐ったような臭い」とも称されるが、キツイ二日酔いの時に来ていたら恐らくリバースが発動するであろう。

湯畑を堪能していよいよ近くの温泉へ。
先ずは体を洗い、露天風呂に。
ここで冒頭の台詞になるのだが、本当に気持ちが良かった。
比較的近くに軽井沢があるように、少し標高の高いこの辺りは涼しい。
翌日の昼に温度計見たら26度であった。

露天風呂を堪能した後は、今度は内湯へ。
露天風呂より少し温度が低い、趣のある湯船に体を沈めると、隣に居た冠士君がこう切り出した。

「実はさっき言わなかったんですけど、俺草津来たことあるんですよね」
「あ、そうなんだ。 いつ頃?」

たしか、鬼瓦君も10年程前に来たことがあるって言ってたので、草津が初めてなのは俺だけか。
ところが冠士君は…




「今年の冬に」

「めっちゃ最近じゃねぇかwwwwwwwwww」
「いや…それなんでちょっと言い出しづらかったんですよね…」

お気遣いの男、酒蔵・冠士。

その後は合わせ湯へ。
合わせ湯とは何かと言うと、江戸時代からの伝統的な湯治法で、温度の違う数種類の湯に低い方から入ることで
段々とからだを湯に慣らしていく湯治法だそうだ。

ところが、一つ一つの湯船が狭いので、しょうがないからいきなり一番熱い湯へ。
温度は46度。
正直有り得ないと思う。

入るなり「ぐあッ」と呻く男三人。
足首から下が熱いじゃなくて痛い。
ちょ、冠士君先上がらないで、お湯の流れがこっちに…ギャーーース!

渋い顔をして熱さに一番耐えていたのは鬼瓦君。
さすが昭和を偲ぶ男。根性あるぜ。

その後はもう一度露天に浸かってから上がる。
俺は足つぼマッサージ、ほか二人はちょっと食べ物を探しに。

最後に飲み物を飲んで終了。
宿へ戻る。

が、途中で5時のチャイム。
これは各地域色々音はあるであろうが、草津の5時のチャイムは有名な「♪草津良いとこ一度はおいで~♪」
のあの曲。これには感動した。

更には行く途中で見つけた駄菓子屋へ突撃。

「あ、これあったあった」
「これって見た目に反して旨くなかったんだよなぁ」
「子供の頃これ好きだったなぁ」

等と暫し懐かしさと戯れながら駄菓子を物色し、思い思いの駄菓子を購入。

宿に到着し、早速買ってきた駄菓子を食べてみる。
童心に帰り、懐かしの味を楽しんだが、一つ問題が。

鬼瓦君と冠士君が買ってきた、水溶きコーラとメロンソーダ。
ところが部屋にはお茶を入れるようにポット、つまりはお湯しかない。

後に冷静に考えれば、宿の人に冷水を貰うという選択肢もあったであろう。
だがしかし、ここは草津。
旅は人を開放的にすると言うが、少々開放的になり過ぎた。
二人は湯のみに元を入れると、熱湯を注いだ。


貴方は温めたコーラ、若しくはメロンソーダを飲んだことがあるだろうか?
少なくとも俺は無い。
第一に音が違う。見た目が違う。
少なくとも飲み物ではない音を立てて、すごい速さで熱湯に溶けていくコーラ&メロンソーダ。
特にコーラは泡が粘度を持ち、盛り上がる盛り上がる。
誰が言ったか「コーラのカプチーノ」。
当然ミルクなんか入ってない。
ちなみに味は察してください。良い子はマネしないように!世界結界がちょっと分厚くなるからな!


そんな事をしていると夕食の時間。
正直言うとお盆のこの時期、しかも安めの宿だったんで料理は期待してなかったんだが
これがカナリ旨い。
けっして豪勢な料理ではないのだけれども、一つ一つの素材や料理法がちゃんとしてる。

ただ惜しむらくは直前の駄菓子+俺の場合は飲みすぎの胃の荒れで、万全では無かったこと。
正直ちょっと後悔。



満腹になり、部屋へ戻った男三人。
まったりとテレビをつけた所で問題発生。
いや、実際には夕食の前から問題だったのだ。


「眠い・・・・」


そうなんです。前日から遊んでいればそうなんです。
目の前に流れる日曜独特のまったりとしたテレビ。
振り向けば布団。
そして眠気。


「いやいやいや駄目だ!幾らなんでも勿体ない!」
「そうですよね!そうなんですよね!」
「取りあえず宿の風呂に入ろう、そうすりゃ眠気も覚める」
「よし!風呂だ!」


と、宿の風呂(凄く狭かった・・・)に入り浴衣に着替え、いざ夜の草津へ。

ライトアップされ、昼とはまた違う雰囲気の湯畑を見、ぐるぐる回って居酒屋へ。
選んだ居酒屋はテラス席もある素敵な雰囲気。
しかも待ってたら丁度テラス席の客が帰ったんでそこに腰を落ちつける。
夜風涼しく、行きかう人々と風情ある街並み。そして酒。

俺は今刺されても笑顔で死ねる。満面の笑みで死ねる。


会話と酒を堪能し、宿で飲む酒とツマミの餃子を買って宿へ戻った。
再び宴会。
電池がヤバくなるまで携帯でメッセを上げつつ宴会。
そして居酒屋では(周りに人が居るため)出来なかったトークを展開。
凄い話しこんだ。普通のオフ3~4回分は話したんじゃなかろうか。

そして就寝、正確には俺だけ1時間ほど早く落ちたらしい。


翌朝、朝ごはんが出来たという内線で起きる。
これまたボリュームある朝食を食べ、部屋に戻って二度寝。

チェックアウト直前に起きて支度を整え、宿の人にお礼を言っていざ出発。さらば草津。

ところが発車直後気付いた。

「やべ!土産買ってねぇぇ!!」

そんなわけで寄り道をして土産を購入。

帰りは下りが多いせいか行きよりも早く高崎市内に。
鬼瓦君お勧めのハンバーグ屋で昼食を取り、駅まで送ってもらってお別れ。
上野から山手線に乗り、俺は地元で降り、冠士君は・・・・バイトに。
ホントお疲れ様。


そんなこんなで物凄く濃い2日間、物凄く楽しかった2日間。
またいつか、是非に。
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イタミタカノブ

Author:イタミタカノブ
シルバーレインの銀誓学園2年生、伊丹貴信。
光る頭と漢の心を持つ男。

日々フローリング用ワックスで頭皮を磨きつつ、学園生活満喫中。

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